25日の衆院本会議で、立憲民主党の当選1回生議員が代表質問に抜擢(ばってき)された。各党とも代表質問には幹部級を投入する例が多く、初当選から1年2カ月余りの議員が登壇するのは珍しい。支持率低迷に悩む立憲が子育て世代を意識し、白羽の矢を立てた。
この議員は、元フジテレビ記者の大築紅葉氏(39、比例北海道)。小学生の子ども2人を育てる。泉健太代表、自民の茂木敏充幹事長に続き、本会議場の壇上へ。記者時代に政治家から「子育て中の女性を担当記者にするなんて、うちを軽視している」と言われた経験を披露。「古くさい考えの政治家が国の政策を決めるから、女性が活躍できないのではないか」などと語った。
立憲によると、党内で当選1回の若手議員を代表質問に起用するのは、2017年に結党した旧立憲の時代を含め初めてという。安住淳国会対策委員長は「新しい感覚で論戦に挑んでもらいたい。(党内の)多様性をどんどん示したい」と述べた。(筒井竜平)
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