「夢の宝庫」「胸に穴」閉店する渋谷の書店で寄せ書き 募った店員は

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丹治翔
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 東急百貨店本店(東京都渋谷区)が1月末で営業を終えるのに伴い、7階の大型書店も閉店が決まり、利用客が店との思い出をつづるフェアが開かれている。「どんな時も励ましてくれる存在」「夢の宝庫でした」。店内に貼り出されたメッセージは250枚になった。

 「ここができたのは小学生の時だったのが、今ではこの春から社会人です」

 「必要な本、欲しい本が必ずあると頼りにしていました」

 「子供のクリスマスプレゼントはいつもここで買っていました」

 「大事な人との大切な思い出の場所です」

 「時にはワクワクしながら足を運び、時にはホッとしながらくつろげる場所でした」

 「胸にぽっかりと大きな穴が開いてしまう」

 フェアは1月6日、「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店」の一角で始まった。「MJ渋谷店と私」と名付けられ、昨年12月から店内でA5サイズの紙にメッセージを募り、ボードに貼って寄せ書きのように掲示している。

 50枚ほどと想定していたメッセージは増え続け、1月24日時点で250枚に。掲示は閉店する31日までだが、スペースの確保が難しくなり、募集は26日で締め切ることになった。

 フェアを担当する書店員の中桐裕美さんは、全てのメッセージに目を通す。「渋谷店を愛してくれているのが本当に伝わってくる。ボードに貼りながら毎回、じーんときています」

 渋谷店は丸善とジュンク堂の…

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