史跡足利学校で消火訓練 文化財防火デーを前に
1949年1月26日に奈良・法隆寺の金堂が炎上したのを機に定められた26日の文化財防火デーを前に、栃木県足利市昌平町の国史跡足利学校で25日、消火訓練があった。
近隣からの火災で、類焼のおそれがあるという想定で訓練した。参観客の避難誘導や什器(じゅうき)の搬出とともに、方丈などの茅葺(かやぶ)き屋根などに設置されている散水装置「ドレンチャー」から毎分2680リットル、放水銃から毎分600リットルを放水。自衛消防隊や足利市消防本部のポンプ車なども出動して放水した。職員らは真剣な面持ちで参加していた。
史跡足利学校は近隣の火災で3度、落雷で1度、方丈や庫裏などが全焼した記録が残っている。来年度から改修工事が本格化することになっており、消火設備も見直される予定だ。
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