第7回理不尽な職場、助けてくれぬ同僚 妻は「海外に出よう」と言った

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松浦新
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 フィリピン南部の都市ダバオ。男性(25)の日課は1日に数時間の仕事の後、ビーチで体を休めたり、地元の店で買ったフルーツやジュースを楽しんだりすることだ。

 夕方になると食事を用意し、仕事から帰った妻と食卓を囲む。

 「いま生きているのは、妻のおかげなのだろうと思います」

 新卒で2年働いた会社で心を病んだ。自殺しようとして、妻に何度も止められた。ゆっくり暮らせる場所に行こう。昨年9月、妻に救い出されるようにして移り住んだ。

 勤めていたのは東京都内の大手不動産会社だ。仕事は大好きだった。ときには数十億円もする高額物件を動かすことにやりがいを感じ、1日12時間以上「ゴリゴリ」働いていた。

参加しない飲み会の「買い出し命令」

 ただ、細かいことまで自分で…

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