文豪気分を 老舗温泉旅館が文学賞、その豪華すぎる商品とは 佐賀
佐賀県嬉野市の老舗温泉旅館「和多屋別荘」が初めて文学賞を企画した。大賞には賞金10万円のほか、ある「権利」が贈られる。文豪のように、思う存分執筆してほしい――。そんな願いを込めた賞品とは。
宿は創業71年を迎えた2021年、敷地内に書店「BOOKS&TEA 三服(さんぷく)」を開業した。
特産のお茶のほか、嬉野のよさを「二服も三服も味わってほしい」との願いを込めており、文学賞も「三服文学賞」と命名した。
「温泉」「お茶」など七つのテーマに関わる2千文字以内の作品なら、ジャンルは問わない。昨年11月の応募開始から、すでに150件ほどの応募が寄せられているという。
大賞に贈られるのは「ライターインレジデンス権」。1年間、和多屋別荘に泊まり放題で執筆ができる。食事代は別という。
作品は3月19日まで募っている。
参加賞として日帰り入浴券をプレゼント。「足湯につかるように気軽に参加して」と呼びかけている。
期間中は「BOOKS&TEA 三服」でトークイベントを開催し、小説家の浅倉秋成さんや、歌人の上坂あゆ美さんらを招いてきた。
1月28日には佐賀県出身のコピーライター・倉成英俊さんが「良いタイトル」について語る。
文学賞の応募方法などはホームページ(https://wataya.co.jp/sanpuku_bungakusyo/)で見ることができる。(榎本瑞希)
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