「寝耳に水」おばあちゃん子が東北行きを決断 両親が語る曽谷龍平

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内田快
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 26年ぶりの日本一に輝いたオリックスドラフト1位で指名したのは、白鷗大の左腕、曽谷龍平(22)だった。

 奈良県に生まれた曽谷は、どんな子ども時代を過ごしたのか。なぜ、秋田・明桜高に進む決心をしたのだろうか。

 法隆寺がある、のどかな斑鳩町の実家に両親を訪ねた。

 「いつもお兄ちゃんにくっついていましたよ」

 母の香織さん(51)が懐かしそうに言う。

 曽谷は2人兄弟。2歳年上に兄がいる。

 曽谷が小1のとき、兄が「納(おさめ)大地が野球しようやって言うねん」と両親に言った。

 納さんは兄の同級生。のちに奈良・智弁学園高の外野手として選抜大会で優勝し、高校日本代表にも選ばれた選手だ。

 この誘いに兄が応じると、曽谷も一緒に入部した。

 これが曽谷の野球人生の始まりだった。

 父の博一さん(49)が続ける。

 「納君はまるで斑鳩少年野球部の『営業部長』。斑鳩小で納君がみんなに声をかけた。その前後の学年は部員が多かった」

 父自身、高校時代は斑鳩高(現・法隆寺国際高)の野球部員として、明治神宮大会に出場している。

 息子2人にも野球をしてほし…

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