端っこにいた私、見ていてくれたから 元男役・ゆめ真音、夢の軌跡

有料記事宝塚歌劇団

尾崎千裕
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すみれForever:46

 元雪組男役のゆめ真音さんは、宝塚歌劇100周年の2014年に初舞台を踏んだ、100期生。21年4月に退団後はフリーで活動を続け、昨年10月からは、大作ミュージカル「エリザベート」のアンサンブルとして数々の場面に出演しています。

宝塚歌劇団OGのみなさんが、次の人を指名しながらリレー形式で登場するインタビュー企画。今回は、貴城けいさんから、ゆめ真音さんへ。

 宝塚に出会った高校1年の時から、私の夢の歯車は動き続けています。

 地元の熊本で、初めて宝塚の全国ツアー公演を見て、ここへ進もうと決めました。水夏希(みず・なつき)さんがトップだった雪組公演です。

 それまでは劇団四季に入りたいと思っていました。もっとたどれば、「モーニング娘。」に憧れて、振りつけを覚えるまで寝ないような小学生。でも、その夢の叶(かな)え方がわからなかった。

 劇団四季の「美女と野獣」を見て、「(主人公の)ベルになりたい」と思ったのが中学生の頃です。以前からモダンバレエをやっていましたが、クラシックバレエやジャズダンスも始めました。

 でも、この雪組の舞台を見て、ドレスを着た人たちが階段を下りてくるイメージしかなかった宝塚は、こんなにも様々なダンスを踊るんだと。そのギャップに魅力を感じました。

雪組公演の夜、まさかの出会い

 そしてなんと、公演後に家族で行ったホテルで雪組のスターの皆さんにお会いしたんです。

 思わず水さんに「握手してく…

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