なぜ無縁の茨城に別宅3軒購入 不動産好き古谷経衡さんが感じる引力
幅広い言論活動をしている文筆家の古谷経衡(つねひら)さん(40)は、元々は縁がなかった茨城県に三つの「別宅」を持つ。茨城が気に入っているといい、都道府県の魅力度ランキングで毎年、下位の常連にされていることも意に介さない。古谷さんによれば、茨城の魅力の秘密は、「土地」にこそあるのだという。その理由などを聞いた。
――千葉の自宅以外に、茨城に三つの「別宅」を持った経緯を教えて下さい。
「初めて買ったのは約10年前で、稲敷市の30坪の土地でした。コンテナを置いて、主に大量にある本などの倉庫に使っています。8年ほど前には美浦村で、土地30坪に軽量鉄骨の平屋がついた物件を購入。執筆したり油絵を描いたりするときに来ています。2019年には鉾田市で、木造平屋建ての家つきの土地70坪を買いました。民泊にも使う予定でしたが、コロナ禍が始まってしまい、庭いじりしかしていなくて、計画は止まっています」
――あちこちに土地を購入するわけは。
「不動産が本当に大好きで、自宅以外の土地が欲しくて。20代後半から探していました。茨城でなきゃ駄目だとかではなかったんですが、自宅が千葉の松戸なので、茨城なら常磐道を使って車で移動しやすいだろうと。結果として茨城とご縁ができました」
――いくつも不動産を買うほど気に入っている茨城の魅力とは、何ですか。
「東京から100キロ圏内の近さでも、広い土地を安く買えることです。僕は、稲敷と美浦の物件はそれぞれ約25万円、鉾田は約65万円で買いました。茨城は遠いでしょうと言われることもありますが、全く遠くない。常磐道や常磐線の沿線であれば特に、東京へのアクセスもいい。それなのに、土地の価値が実際より不当に低く評価されているんです。首都圏でもきわめて珍しいエリアです」
――なぜなんでしょう…
- 【視点】
古谷経衡さんにあえて「茨城」について聞くというのが新鮮です。 いつかのラジオで多拠点の生活をされていたのは聞いたことがあり、あらためてその理由を整理して読むことができました。 古谷さんは「保守系文筆家」として知られる文筆家ですが