警察庁は、インターネット上の違法、有害な情報を把握し、書き込みの削除を求める取り組みを強化する。3月1日から、殺人や強盗など生命・身体に危害を加える犯罪に誘うといった内容の投稿を新たに監視対象にする。監視体制も増強する方針だ。
関東や西日本で連続発生した強盗事件ではSNSなどを通じて実行役が集められたとみられる。新たな制度では、こうした「闇バイト募集」にも網がかかる。
SNSの投稿などを含むネット上の情報の監視は、警察庁が委託する「インターネット・ホットラインセンター」の事業を請け負う民間業者が担っている。現在は、覚醒剤などの規制薬物の広告などを「違法情報」、自殺に誘う書き込みを「有害情報」に指定。一般から寄せられる情報を精査し警察に通報したりサイト管理者やプロバイダーに削除依頼したりしている。
今回新たに、生命・身体に危害を加える犯罪に密接に関連する違法行為を仲介したり誘ったりする情報を「有害情報」に加える。拳銃等の譲渡等▽爆発物・銃砲等の製造▽殺人、強盗、強制性交等、放火など▽臓器売買▽人身売買▽硫化水素ガスの製造▽ストーカー行為等――の7類型が定められた。
「タタキ」「バイト募集」…削除依頼の対象になる書き込みは?
例えば、「強盗」や強盗を意…