「日当100万円」の求人、応募すると広域強盗 抜けたくても…
各地で相次ぐ強盗事件は、闇サイトを通じて高額報酬を目当てに集まった若者らが加わっていた。ただ、応募した後には「やめたくてもやめられない」構図があったと供述する容疑者もいる。
「ルフィ」を名乗る人物がフィリピンから国内の人物を介して指示したとみられる事件は、今月19日に発生した東京都狛江市の強盗殺人事件のほか昨年以降に各地で起きている。
このうち昨年11月に山口県岩国市で住人が結束バンドで緊縛されるなどした強盗未遂事件には、北海道、栃木、東京、愛知から23~37歳の男5人が集まった。
裁判資料などによると、5人は「実行役」「運転手役」「見張り役」「上位者との連絡役」を分担。東京の男(26)は事件の5日ほど前、SNSの「日当100万円」という投稿を見つけ、金欲しさから加わった。
この男が求人の担当者と連絡を取ると、「報酬100万円のタタキの仕事」「11月6日に山口で仕事があるので、まず広島に行ってほしい」などと説明されたという。
「強盗」とわかったが…
男は「タタキ」をネットで調…
- 【視点】
お金に困って、高額報酬に惹かれる気持ちはわかる。抜け出そうとしたら、痛い目に遭いそうな恐怖心も理解できる。だが、自分の被害を恐れ、他人に加害する行動はさすがに許しづらい。犯行にかかわり、直接被害を加えた人のほかに、闇組織の存在を通報しなかっ