北朝鮮が新型コロナウイルスの再流行に神経をとがらせている。「ゼロコロナ」政策が終わって感染者が激増した中国からの流入を恐れ、国境地帯で警戒態勢を強化した。平壌でも行動制限がとられており、この措置もコロナ対策の可能性がある。
在北朝鮮のロシア大使館が北朝鮮外務省から受け取ったとして公表した文書の内容によると、平壌で25~29日の5日間が「特別防疫期間」とされており、北朝鮮当局は大使館や住居のエリア外への移動をできる限り制限するよう推奨する。
インフルエンザや呼吸器疾患の患者が増えていることが理由で、1日に熱を4回測って病院に連絡することなども求められており、「防疫期間」は状況次第で3日間延長される可能性もあるとしている。
中国にいる北朝鮮の動向を知る関係者によると、北朝鮮では寒波の影響もあり、中国に接する北部の咸鏡北道、両江道、慈江道をはじめとして各地で風邪が流行している。平壌では、拡大を防ぐために「なるべく家にいるように」との指示が出ているという。ただ、都市封鎖(ロックダウン)ほどの厳しい制限ではない模様だ。
中国の春節(旧正月、22日…

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