障害者支援施設の入所者を虐待、容疑の元職員6人を書類送検 北海道

石垣明真 長谷川潤
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 北海道西興部村の障害者支援施設「清流の里」で昨年、職員が入所者に対し虐待を繰り返していた問題で、道警が26日、元職員の男性6人を暴行容疑で書類送検したことが、捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、元職員6人は昨年、入所者を虐待した疑いがある。

 一連の虐待行為は、昨年6月に村と北海道に通報があり発覚。村は職員から聞き取りをして、防犯カメラの映像も確認した。

 村によると、映像が残っていた昨年5月17日から6月22日までの間だけで、男性職員6人が知的障害のある入所者13人に行った38件の虐待行為を確認した。服を着ていない状態で長時間放置したり、こぼれた食べ物を食べさせたりしていたという。

 清流の里を運営する社会福祉法人「にしおこっぺ福祉会」は昨年12月26日、虐待に関与した職員6人を懲戒解雇していた。

 清流の里の菊川博幸施設長は朝日新聞の取材に、「書類送検されたことを重く受け止めている。二度と繰り返さないように職員全員で再発防止と信頼回復に努める」と話した。

 村の担当課は「適切な施設運営になるよう助言などをしていく」としている。(石垣明真、長谷川潤)

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