中国念頭に連携強化確認、ウクライナ支援も 日EU外務次官級協議
長崎潤一郎
日本と欧州連合(EU)の外務次官級の協議が26日、東京都内で開かれた。ロシアによる侵攻が続くウクライナへの支援のほか、覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、インド太平洋地域の安全保障など幅広い分野で連携することを確認した。
EUの外務省にあたる欧州対外活動庁のステファノ・サンニーノ事務総長が来日し、森健良外務次官と会談した。外務省によると、ウクライナ情勢のほか、中国や北朝鮮などの東アジア情勢、核軍縮・不拡散などについて意見交換した。今後も日EU間の対話を強化することで一致したという。
これに先立ち、日EUは、韓国、豪州、ニュージーランドの次官級協議もオンラインで開き、インド太平洋地域の情勢について意見交換。自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた連携を確認した。日韓豪とニュージーランドは、昨年6月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に「パートナー国」として招かれるなど連携を強めている。(長崎潤一郎)
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