因縁の「安倍vs林」再燃か 下関市議選が選挙区1減にらみ乱戦模様
山崎毅朗 水田道雄
安倍晋三元首相のおひざ元だった山口県下関市の市議選が29日告示される。定数34に対し、約50人もの立候補が見込まれている。衆院小選挙区の「10増10減」問題に絡んだ「安倍系VS.林系」の勢力争いもあり、乱戦の展開となりつつある。
昨年10月末、下関市役所であった立候補予定者向けの説明会には51陣営が集まり、資料の受け取りに列を作った。今年1月25日時点で、現職29、新顔20の計49人が事前審査を受けている。
新顔の多くが立候補のきっかけに安倍氏銃撃事件を挙げる。立候補予定の男性(28)は「元首相が撃たれるなんて異常で、政治がおかしくなっていると思った。閉塞(へいそく)感を打破するには、まず地元の衰退を止めていかなければ」と話す。別の新顔男性(57)も「安倍氏の事件は、日本の政治のゆがみを象徴している。足元の下関から政治を変えていきたい」と語る。
安倍氏の死という衝撃が、市…