上方落語界に旋風起こす桂二葉さんの問いかけ 「だれが決めたん?」
記者コラム 「多事奏論」 大阪編集局記者・河合真美江
によちゃんを見ていると気づく。人生思いっ切りいこう。うかうかしてられない。
天井を突き破るかという高い声で上方落語界に旋風を巻き起こしている桂二葉(かつらによう)さん。小学生のころ、廊下を走り回ってふざける「いちびり」にあこがれた。「ひとの目を気にしないで、アホをさらけ出す姿ってステキやな」
それで落語家である。といっても、男性が受け継いできた芸の世界。2011年、桂米二さんに入門後も「女にできるか」とずいぶん言われた。
21年にNHK新人落語大賞を女性で初めて受賞、それも満点だ。昨年の繁昌亭大賞も女性初と次々受賞し、出番が激増した。
年末に朝日新聞大阪本社でトークイベントを開いた時も、経歴をそう紹介したら、さらっと言った。
「女性初はもうええやん。お…