東京の英語スピーキングテスト、中学1・2年も 入試活用は3年のみ

本多由佳
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 東京都内の中学3年生約7万人が昨年11月に受験した「英語スピーキングテスト」が、新年度は1、2年生にも広がることになりそうだ。実施した都教育委員会が27日に発表し、関連経費35億円が新年度予算案に計上された。

 スピーキングテストは、英語の「話す力」を測る目的で昨年、初めて実施された。今春の都立高校入試の合否判定にも用いられる。都教委と通信教育大手ベネッセコーポレーションが共同実施し、採点は同社の関連会社スタッフがフィリピンで担った。

 都教委によると、1、2年生も「話す力」の到達度を測るが、結果を入試に活用するのは3年生のみ。試験形式は、3年生と同じくタブレット端末を用いる。昨年11月のテストは都立高校など197カ所を会場としたが、1、2年生は在籍校での受験を想定。時期は未定という。

 スピーキングテストをめぐっては、公平な採点や会場運営に課題があるなどとして、英語研究者や保護者らから入試活用に反対する声があがった。(本多由佳)

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