ゼレンスキー氏、IOCを批判 「中立存在しない」バッハ氏を招待へ

ウクライナ情勢

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 ウクライナゼレンスキー大統領は27日のビデオ演説で、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長を「(ウクライナ東部の前線の)バフムートに招待する」と述べた。IOCがロシア選手の五輪大会への参加復帰に道を開いたことを批判した。

 IOCは25日、ウクライナ侵攻で国際大会から排除されているロシアとベラルーシの選手について、自国を代表しない「中立」の立場、戦争に賛同しないなどを条件に復帰を検討すると発表した。来年のパリ五輪の参加の可能性が出ている。

 ゼレンスキー氏は、ビデオ演説で「戦争が続いているなかで、このような中立は存在しない」と強調。「ロシア選手のいかなる中立の旗も血塗られているのは明らかだ」と述べた。

 また、「ウクライナの選手はロシアの侵略から、愛する人の命や自由を守ることを強いられている」とも話した。

 その上で、バッハ会長をバフムートに招待するとし、「彼は自分の目で中立が存在していないことを見ることができる」と語った。

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2023年1月28日8時23分 投稿
    【解説】

    ロシア選手の五輪参加を検討するのは、せめて停戦が実現してからでも遅くないのではないでしょうか。サッカーでは、侵攻開始翌月の昨年3月、FIFAがワールドカップ欧州予選からロシアが追放しました。そのときと比べてもロシアによる戦闘、民間人やインフ

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