コロナ禍で一気に広がったテレワーク。場所を選ばずに仕事ができる時代の到来が、海外移住のハードルを大きく下げている。
森尚樹さん(39)は一昨年の冬、妻(39)と子ども3人を連れ、カナダ・バンクーバーの郊外に移住した。
日本を飛び出したのは、高校時代に米国に留学経験がある妻が「いつか海外で暮らしたい」とよく口にしていたからだ。
それを可能にしたのが新しい働き方だ。「海外にいても会社が経営できるようになった」という。
2017年に脱サラし、人材紹介や採用に関するコンサルティング業務を扱う会社を起業した。1人だけの会社。最初は企業への訪問営業や転職希望者との面談などを行っていたが、コロナ禍でオンライン化が浸透し、誰とも直接会う必要がなくなった。
時差17時間、むしろ便利に
会社は、YouTubeで主…