地方移住の相談、10年で8倍 「ミスマッチ」防ぐのに重要なことは

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高室杏子
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 都心部から地方への移住を考える人が増えている。NPO法人「ふるさと回帰支援センター」(東京都千代田区)によると、2021年に「地方への移住を考えている」とセンターにあった相談件数は過去最高の4万9514件だった。12年の6445件に比べて約8倍に増えた。

 センターで調査を始めた08年以降、年間相談件数は前年の約20~75%増しを続ける増加傾向だった。20年には新型コロナウイルスの感染拡大でセンターを閉めていた時期もあり、相談件数は3万8320件に落ち込んだが、21年は19年の4万9401人を上回った。新型コロナの感染拡大でリモートワークが広まり始めたことも、地方移住の流れを後押しした、とセンターはみる。

 移住希望者を対象にしたアンケートで、21年に最も人気が高かったのは静岡県だ。次いで福岡県、3位が山梨県、4位が長野県だった。

 静岡は2年連続の1位で、1…

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    若新雄純
    (プロデューサー・慶応大特任准教授)
    2023年1月31日18時2分 投稿
    【提案】

    各地で移住政策のお手伝いをしてきたけど、移住を歓迎してくれる田舎なんてごくわずか。でも、許容されはじめてはいる。自分に合うまちではなく、許されるまちを探そう。