米国のオースティン国防長官は29日から2月2日、韓国とフィリピンを訪問する。米韓同盟の強化を確認し、南シナ海で強引な海洋進出を図る中国を念頭に、フィリピンとの防衛協力もより深める狙いがある。
米国防総省によると、31日に韓国の李鐘燮(イジョンソプ)国防相、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と会談する。北朝鮮が核・ミサイル開発を続けるなか、米国の「核の傘」を含む戦力により、同盟国の韓国への攻撃を思いとどまらせる「拡大抑止」を確認する見通しだ。
フィリピンでは2日、ガルベス国防相、マナロ外相に加えてマルコス大統領とも会談する。フィリピンは中国との間で領有権争いを続けてきた。中国の影響力拡大を懸念するバイデン米政権は、2022年6月に発足したマルコス政権との関係強化を急いでいる。22年11月には、ハリス米副大統領もフィリピンを訪れた。
米国防総省高官によると、オ…