中国コロナ、ゼロコロナ政策緩和後で死者約7万9千人 全体像は不明
中国疾病予防コントロールセンターは28日、1月20~26日に医療機関で亡くなった新型コロナウイルスに関連する死者数が6364人だったと発表した。中国政府が厳格な「ゼロコロナ」政策の大幅な緩和に踏み切った後、2022年12月8日からの死者数は計7万8960人となった。
前の週(1月13~19日)の死者数は1万2658人としており、半数近くまで減少した。コロナに起因する呼吸不全による死者が289人、基礎疾患との合併症による死者が6075人だとしている。
当局は「医療機関で死亡した人」と限定して死者数を公表している。自宅などで死亡した人は含めておらず、コロナに感染して亡くなった人がどれだけいるのか、全体像は明らかになっていない。
中国では27日まで春節(旧正月)にあわせた大型連休だった。春節前後には帰省や旅行で大規模な人の移動が起きるため、農村部などでさらに感染が拡大することが懸念されている。(瀋陽=金順姫)
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- 【視点】
コロナ問題における中国政治の特殊な対応として、①ワクチン接種や医薬品などが不十分な準備段階でのゼロコロナ解除、②正確な情報が発信されない、③言論統制とのリンク、という3つが見られます。③においてはいま、「白紙運動」に参加した若者(女性の事例