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コロナ5類移行、医療現場からは理解と懸念 「何事も撤退は難しい」

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床並浩一
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 新型コロナの感染急増を受け、静岡県が「医療逼迫(ひっぱく)防止対策強化宣言」を発令してから2週間になるが、生死に日々向き合う医療現場に目立った改善はみられない。現場ではコロナの感染症法上の分類が5月8日から5類に引き下げられることを受け入れながら、引き下げ後の感染再拡大や医療体制を懸念する声も出ている。(床並浩一)

 岸田文雄首相が季節性インフルエンザと同等の5類に引き下げると表明してから5日後の25日。志太榛原地域で3次救急を担う藤枝市総合病院に高齢患者が運び込まれた。防護服をまとった看護師らに付き添われ、10床のコロナ即応病床が確保されている救急病棟内に入った。人工呼吸器による酸素吸入が必要な重症患者だった。

 「1週間くらい前からせき込み、自宅でずっと我慢をしていたようだ。典型的な肺炎を起こすなど低酸素状態だった」

 同日朝、看護部長らから報告を受けた毛利博・病院事業管理者は話す。

 県内では年末年始以降、感染者数が急増。1週間の新規感染者数が今月12日に5万人を超えるなど一時は高止まり傾向がみられたが、対策強化宣言が13日に発令後、減少傾向に転じた。27日に公表された直近1週間の感染者数は2万人を割り込んだ。

 だが、公表死者数が25日に…

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