退陣願う「プーチンの遺灰」 ロシアの反政権バンド、新曲動画を公開
プーチン政権への批判を続けるロシアのパンクバンド「プッシー・ライオット」が28日、新曲のビデオクリップを公開した。「プーチンの遺灰」と題し、プーチン氏の早期退陣を願ってつくったとしている。
約3分の新曲の動画では、目出し帽をかぶった女性たちが「ウラジーミル・プーチン氏を無力化する」と書かれた赤いボタンを運んでいる。ボタンが押されると、女性たちは3メートル四方のプーチン氏の肖像画を呪文を唱えながら燃やす。
動画の説明などによると、撮影は昨年8月に行われ、ロシア、ウクライナ、ベラルーシなどの女性12人が出演しているという。
メンバーのナジェージダ・トロコンニコワさんは2012年、他のメンバーと共にモスクワの「救世主キリスト聖堂」でプーチン氏を批判するゲリラ演奏を行い、暴徒行為罪で自由剝奪(はくだつ)2年の実刑判決を受けた。
現在、主要なメンバーはロシアを脱出して活動しているという。新曲の発表に際し、トロコンニコワさんはSNSに「私たちの自由を奪えても、私たちを黙らせることはできない」と投稿している。(星井麻紀)
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