和菓子の「ぴんくりぼん」で乳がん検診を啓発 浜松の老舗が販売へ
【静岡】浜松市の老舗和菓子店「巌邑堂(がんゆうどう)」が聖隷福祉事業団と連携し、乳がん検診の受診を啓発するための和菓子「ぴんくりぼん」をつくった。世界対がんデーの2月4日、本店で発売する。
ピンクリボンは乳がんについて正しい知識を啓発する運動のシンボルマーク。1980年代に米国で始まったが、日本でも啓発月間とされる10月には各地の施設がピンクにライトアップされるなど広がってきた。
昨年11月、日本乳癌(にゅうがん)検診学会学術総会が同市で開かれた際、来場記念品用の菓子の注文を受けたのがきっかけ。産婦人科医で聖隷健康診断センター医務部の入駒麻希部長から低カロリーの和菓子を求められた。
ミルクあん入りの大福を、ピンクリボンに見立てた、フランボワーズを使ったようかんでくるんだ。巌邑堂の内田弘守代表は「鮮やかなピンク色が難しく、何度も試作した」と話す。
入駒部長は「日本ではまだ、乳がん検診の受診率が低い。大切な人へのバレンタインデープレゼントなどで、男性もぜひ、関心をもって欲しい」。購入者には市民公開講座の動画視聴をすすめるチラシを配る。
35グラムで80キロカロリー。1個税込み378円。発売から1週間ほど店頭販売し、その後は3日前までの事前注文制にする予定。問い合わせは巌邑堂(053・545・3232)へ。(大平要)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。