「シーナ&ロケッツ」鮎川誠さん死去 元祖めんたいロック 74歳

 ロックバンド「シーナ&ロケッツ」などで活躍したミュージシャンの鮎川誠(あゆかわ・まこと)さんが29日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。74歳だった。所属事務所によると、昨年5月にがんが見つかり闘病中だったという。

 福岡県久留米市生まれ。福岡市内の大学在学中だった1970年にロックバンド「サンハウス」を結成し、ギタリストとして活躍した。75年にメジャーデビューし、「レモンティー」などブルースを基調としたロックを展開。バンドは福岡・博多を拠点に活動を続け、70~80年代に福岡で起こったロック・ムーブメント「めんたいロック」の元祖として位置づけられる。

 その後、78年に妻シーナさんと「シーナ&ロケッツ」を結成し、ギター、ボーカルを担当。バンドは「涙のハイウェイ」でデビューし、「ユー・メイ・ドリーム」などがヒットした。

 バンド以外では、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のレコーディングやツアーにも参加した。NHKの朝ドラ「ちゅらさん」や「愛情物語」(フジテレビ系)などのドラマや、映画「ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け」などで、俳優としても活動した。

 妻のシーナさんは2015年に死去している。

 近親者で営む葬儀とは別に、2月4日午後5~8時に東京都世田谷区代沢3の27の1の森巌寺開山堂で「鮎川誠“ロック葬”」を開く。喪主は長女鮎川陽子さん。通夜などの問い合わせはつばさの葬儀社(0120・506・283)。

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