性暴力被害告発の五ノ井里奈さん、元自衛隊員5人と国に賠償求め提訴
大宮慎次朗
陸上自衛隊での性暴力を実名で告発した元自衛官の五ノ井里奈さん(23)が30日、国と加害者の元隊員5人を相手取り、損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こした。都内の日本記者クラブで記者会見した五ノ井さんは「できることなら戦う選択をしたくなかったが、(元隊員らは)反省していないと感じた。このままではハラスメントの根絶は不可能なんじゃないかと思った」と述べた。
原告側によると、元隊員側の求めで示談の協議を進めていたが、双方の主張が食い違い、昨年12月上旬ごろから元隊員側からの回答が途絶えたという。
元隊員5人には精神的苦痛を受けたとして連帯で計550万円、国には十分な対策や調査をしなかった安全配慮義務違反があったとして200万円を賠償請求する。元隊員への請求が認められなかった場合は、国に計750万円を求める。
国家賠償法に基づき、公務員…