【そもそも解説】NATOって何? 事務総長がなぜ岸田首相と会談?

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玉川透=ブリュッセル 小手川太朗
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 ウクライナ侵攻を続けるロシアの脅威が増すなか、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長が1月31日、岸田文雄首相と会談する。NATOは北米や欧州などの国々でつくる巨大な軍事同盟。いったいどんな組織で、日本に何を求めるのか? 解説します。

Q そもそもNATOってなに?

A NATOは、「North Atlantic Treaty Organization」の頭文字をとった略語だ。

 活動の法的根拠となる北大西洋条約は、14の条文からなり、1949年4月に調印された地名にちなんで「ワシントン条約」とも呼ばれる。

 米英仏加など12カ国による軍事同盟として始まり、現在はドイツ東欧諸国、トルコなどを含む30カ国が加盟する。ベルギーの首都ブリュッセルにある本部では約4千人が働いている。

 加盟国の代表で構成する理事会が最高機関で、軍事委員会や実戦指揮に当たる司令部などがある。元ノルウェー首相のストルテンベルグ氏は2014年、第13代の事務総長に就任した。

Q どんな役割があるの?…

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