最後の「ジャンボ」引き渡し B747生産終了、旅行の大衆化に一役
ニューヨーク=真海喬生
「ジャンボジェット」として知られる米ボーイング社の「747型機」の最終機が31日、米アトラス航空に引き渡された。50年以上にわたり計1574機が作られたが、これが最後に生産した機体となる。従来機の2倍以上の座席数を誇り、多くの乗客を運ぶことで空の旅の価格低下を実現した。だが、低コストで長い距離を飛行できる機体が普及したため、生産に区切りをつけた。
747の製造を担ってきた米ワシントン州エバレットにあるボーイングの工場で31日、従業員らが参加した引き渡し式典が開かれた。デービッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)は747を「素晴らしいレガシーだ」として、「永遠にこの製品のレガシーストーリーを続けていく」と話した。
747は四つのエンジンを積…