都市のタヌキ、コロナ禍で堂々と食事 研究者「したたかに人見てる」

有料記事

井上恵一朗
[PR]

 都市に生息するタヌキも、人間が外にいないコロナ禍では行動が大胆になる――。東京農工大学(東京都府中市)の研究チームがそんな調査結果を公表した。コロナ禍前後の行動を把握して変化の有無を調べることで、環境に適応した動きをしていることを、明らかにできたとしている。

 同大大学院グローバルイノベーション研究院の小池伸介教授らの国際研究チームが、コロナ禍前の2019年秋と、その後の20年秋のタヌキとアナグマの採食行動を調べ、比較した。内容は米国の生態学誌に昨年12月25日付で掲載された。

 調査は同大とは別の大学構内にある、東京都三鷹市の雑木林で実施した。当時、この大学は学生らを対象に構内への立ち入りを厳しく制限しており、19年時点で行っていた調査結果と比べることで、人間の有無に伴う行動の変化が分かると考えた。

 研究チームは、体温を感知し…

この記事は有料記事です。残り308文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません