ロシアの侵攻を受け、ウクライナでは多くの市民が志願して前線で戦っている。夫が戦場に赴いた妻に話を聞いた。
キーウ近郊ハトネ、IT企業勤務リュドミラ・アファナシエワさん(27)
2022年9月に避難先のロンドンから戻りました。少しでも、前線で戦う夫の近くにいたかったからです。
戦争が始まり、夫はハルキウ州やルハンスク州の前線で戦いました。無事を知らせるために度々、「+」だけが携帯電話に送られてきました。22年12月18日、夫はルハンスク州でロシア軍の戦車砲を受けて亡くなりました。
本当に幸せな家庭でした。ロシアを許せません。
でも、ふさぎ込んではいられません。戦争で私はさらに強くなりました。何も私を壊すことはできません。生活を続けなくてはいけない。私の支援を必要としている人たちもいます。
私は家族や知人からの出資も受けて、車やヘルメット、暗視スコープなどをウクライナ軍に提供するボランティアを続けています。兵士の妻たちの相談にものっています。
私の望みは、戦場に行った兵士たちが無事に家に帰ることです。そのために私ができることを何でもやります。勝利を見届けるチャンスがある人たちです。亡くなった英雄の話をしがちですが、生きている英雄たちを忘れてはいけません。
亡くなった夫はかつて、著名…

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