「映画のバリアフリー」社長がめざす先は 「silent」でも話題

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聞き手・畑山敦子
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 聴覚や視覚に障害がある人が映画を楽しむための字幕や音声ガイドがあるのを知っていますか。障害のある人と製作者双方とのコミュニケーションを重視して「映画のバリアフリー化」に取り組むのが、「Palabra(パラブラ)」株式会社です。昨年ヒットしたテレビドラマ「silent」でも同社のサービスが登場しました。この分野のパイオニア、同社社長の山上庄子さん(39)がめざす先にあるものは。

 ――バリアフリーの字幕や音声ガイドとは、どのようなものですか。

 字幕は、聴覚障害がある人に向けて、セリフや話す人の名前に加え、効果音、環境音、音楽の情報などを言葉で表現するものです。「ミットを打つ音」「電車の走行音」などと、映像の音声に合わせて表示します。

 音声ガイドは、視覚障害がある人向けに、画面に何が映っているか、登場人物の動作や表情などを言葉にし、音声で読み上げます。

 それぞれ、映画の製作側と、障害のある当事者双方の意見をふまえて制作します。

 ろう者の女性ボクサーの実話を元にした「ケイコ 目を澄ませて」(公開中)では、三宅唱監督と視覚、聴覚障害の当事者の方が、手話通訳などを交えて数時間、字幕と音声ガイドについてそれぞれ話し合いました。

 「モニター検討会」というもので、時間をかけてとことん話し合うのですが、三宅監督が「自分の仕事の延長線のようなものだと思った。こんなに楽しい作業があったとは」と言われたのが印象に残っています。

 ――具体的に、どのような作業なのでしょうか。

 ボクシングジムのシーンなど…

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