世界首位の防振ゴム、車電動化で危機? 「需要減らない」社長の反論

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聞き手・江口英佑
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 エンジンなどの振動を抑える防振ゴムで世界シェアトップの住友理工は、電気自動車(EV)が普及すると、売り上げが大幅に減るのではと指摘されている。しかし清水和志社長はEVにも防振ゴムは必要だと訴える。転換期にどう生き残るのかを聞いた。

 ――証券会社のアナリストは、EVが普及すると防振ゴムの需要が大幅に減るのではと指摘しています。

 「EVにはモーターがあります。モーターにも防振ゴムは必要です。モーターだけでなく、(モーターや電力を制御するインバーターなどを統合した)イーアクスルにも要ります。金属の車台の上に、金属部品をそのまま置くことはできませんから」

 しみず・かずし 大阪府豊中市出身。同志社大商学部卒。1984年に住友電気工業入社。自動車畑を歩み、中部営業統轄部長や常務などを歴任。ブレーキ部品のアドヴィックスに出向経験もある。2018年4月に住友理工の専務に就任し、20年6月から現職。61歳。

 ――振動が大きいエンジンに比べ、防振ゴムの搭載量はやはり減ってしまうのでは。

 「車種によって違いますが…

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