「私自身も3人の子どもの親」「大変だということは目の当たりにしたし、経験もした」――。
岸田文雄首相が育児休業中の人たちのリスキリング(学び直し)を後押しするとした国会答弁が批判されたことについてこう釈明したところ、今度は首相の妻裕子さんが「ワンオペ育児」だったことを明かした昨年のインタビュー記事が拡散され、首相の「育児経験」に疑問の声が上がっています。
首相が実際にどのくらい育児をしていたのかは別として、育児を妻に任せていたという管理職世代の男性も多いはず。そんな人たちはどう育児世代に向き合えばいいのか。男性の育児を支援するNPO法人「ファザーリング・ジャパン(FJ)」の安藤哲也代表理事に聞きました。
「耳が痛い」「仕方なかった」と言う人たちに伝えていること
――育児をあまりしてこなかった、育児になかなか関われなかったという世代の男性上司たちと接する機会が多いそうですね。
企業などで、部下の仕事と育…