中国ビザ、日本では発給再開も…韓国向けは停止継続、検査義務も追加
中国政府は1日から、韓国からの直行便による入国者に新型コロナウイルスのPCR検査を義務づけると通知した。日本人向けには再開したビザ発給の一時停止も、韓国人に対しては継続されている。韓国も中国人へのビザの発給制限を2月末まで延長しており、中国は対抗措置を強めているとみられる。
在中国の韓国大使館が明らかにした通知では、入国時のPCR検査で陽性となった場合には隔離される。期間などは未定だという。
韓国政府は中国で感染拡大が深刻化したことを受け、1月2日以降に中国からの入国者への短期ビザの発給を制限し、新型コロナの検査も義務づけた。ビザの制限は1月末までとしていたが、27日には1カ月間の延長を表明していた。
中国政府は1月10日、中国からの入国者への水際対策を強めた日韓への「対抗措置」として、中国ビザの発給を一時停止。日本人に対しては29日に再開した。
一方、韓国人に対しては発給を止めたままで、外務省の毛寧副報道局長は31日の会見で「個別の国が依然として中国に対する差別的な入国制限をとっている。中国には対等な措置をとる理由がある」と述べている。(北京=高田正幸、ソウル=稲田清英)
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