日銀の1月の国債購入額、月間最高23兆円超 金利上昇抑え込むため

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徳島慎也
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 日本銀行は1日、1月に国債を買い入れた額が23兆6902億円にのぼり、月間で過去最高だったと発表した。日銀が金融緩和の修正を進めるとの見方が市場で強まり、金利が大きく上昇したため、これを抑え込むために国債の買い入れ額が膨らんだ。

 日銀は昨年12月の金融政策決定会合で、緩和策の一環として低く抑えてきた長期金利の上限を、「0・25%程度」から「0・5%程度」に引き上げると突如、決定した。日銀は市場機能の改善が目的と説明したが、市場では日銀が緩和策を修正し、事実上の利上げに踏み切ったとの受け止めが広がった。

 このため、今年1月の決定会合で日銀がさらなる修正を決めるとの観測が広がり、国債を売る動きが拡大。国債の価格が下がって金利が上昇し、日銀が新たな上限とした0・5%をたびたび突破される事態となり、日銀は金利を抑えるために多額の国債買い入れに追われた。

 これまでの月間の買い入れの…

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