赤ちゃん殺害「目が合い、責められていると感じた」 法廷で母親説明

石垣明真
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 赤ちゃんをホテルで出産した直後に殺害し、遺体をコインロッカーに捨てたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職小関彩乃被告(23)の裁判員裁判は1日、札幌地裁で被告人質問があった。

 小関被告は幼少期から仲間はずれなどのいじめを受け、要領が悪いと親から叱られ続けたという。「自分は社会が求める『普通』ができず、『異常』だと思っていた。自信がなかった」と述べた。

 ホテルの浴槽で水中出産をした男児を抱き上げた時の気持ちを弁護人に問われると、「目が合って責められているように感じた。怖くなってとっさに殺してしまおうと思い、再び水の中に沈めてしまった。この子がいなければ、交際相手との関係も続けられるという考えもあった」。遺体をコインロッカーに遺棄したことについては、「後日埋めようと考えていたが、遺体と離れて気が楽になり、現実逃避してしまった」と説明した。

 小関被告の母親の証人尋問も行われた。弁護側による精神鑑定で、小関被告は知的障害ではないものの知的能力がやや低い「境界知能」とされた。母親は「障害があると気づいていれば、彩乃はこんなに苦しまずにすんだ。『だらしない』と、彩乃を締め付けて育てた責任は大きい。これからは、彩乃が自分を好きになれるように迎え入れたい」と声を詰まらせた。(石垣明真)

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