銀座四丁目の「三愛ビル」、老朽化で建て替えへ 60年の歴史に幕

伊沢健司
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 東京・銀座の真ん中で60年親しまれてきた、ガラス張りの円筒形のビル「三愛ドリームセンター」が建て替えられることになった。ビルを所有するリコーが発表した。老朽化が進んでいることから、9日から解体が始まる。新たなビルの完成は2027年の見通しという。

 ビルが面する銀座四丁目交差点は、時計塔で知られる「セイコーハウス銀座」(旧・和光本館)や銀座三越などのランドマークが立ち並ぶ一等地だ。

 三愛ドリームセンターは1963年、リコー創業者の市村清氏が建てた。グループ会社で婦人服販売「三愛」などのシンボルにする目的だった。地上9階、地下3階で、当初は三菱電機のショールームが入居していたという。その後もテナントやリコーのアートギャラリーとして活用されてきた。解体工事に伴い、入居していたカフェなどは1月31日までに退去したという。

 リコーは、解体前のビルを3次元の画像処理技術で保存し、デジタルアーカイブとして自社のホームページで公開する方針。今夏には、新たなビルの概要を公表する予定という。(伊沢健司)

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