有元葉子さんが母から教わった幸運な「豚の角煮」 メープル×豚の妙

有料記事

記事の後半でレシピをご覧いただけます。

[PR]

 料理研究家の有元葉子さんは、幼い頃から甘いものが苦手。母が作る父の晩酌のお供を好んだそうです。父の好物はドジョウのかば焼き。母が炭火で焼くドジョウをつまみ食いする。それがおやつでした。

 素材の味を生かしたシンプルで本質的な味付けが、有元さんの料理の真骨頂です。食材の味がぎゅっと詰まっていて、新鮮な地場のものを口にする。「私の味覚は、そんな環境が育んでくれたのかもしれません」

 両親、兄と姉の5人家族。東京で生まれ育ちました。料理の原点は、母の作る和食です。普段は魚や野菜中心の食卓でしたが、たまに母の郷里・長崎のしっぽく料理の豚の角煮が出てくると、子供心にも、とても満足感を覚えたそうです。

 父方の会津の素朴で素材を生…

この記事は有料記事です。残り886文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料
  • commentatorHeader
    座安あきの
    (ジャーナリスト・コンサルタント)
    2023年2月8日7時37分 投稿
    【視点】

    有元さんの味覚を育んだ、食卓の風景とともに紹介する「豚の角煮」レシピを読みながらふと、亡くなった母方の祖母がつくるラフテー(沖縄風豚の角煮)の味を思い出した。旧盆や旧正月の行事の時にだけ食べられる特別な味。口に入れた途端にほろほろと崩れ、豚