船向けドラレコ、遊覧船事故受け需要増 JVCケンウッドが新製品

杉山歩
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 JVCケンウッドは3月、船舶などに取り付ける防じん・防水仕様のドライブレコーダーを売り出す。昨年4月に北海道・知床で起きた遊覧船事故を受け、国土交通省が遊覧船などを対象にドラレコの設置を義務づける方針を示したこともあり、船舶向けの需要が高まっているという。

 新発売するドラレコは、屋外の過酷な環境でも広角撮影などができ、通信機能もある。衝撃の検知などの機能を加えることもできる。屋外での利用を想定した製品を発売するのは初めて。主に法人向けで、電車やバイクでの利用も見込む。

 同社の現在のドラレコ事業は自動車向けが中心だ。個人向けは物価高による買い控えの影響があるものの、法人向けは運送会社や保険会社に人気で、販売も堅調という。

 1日に発表した2022年4~12月期決算(国際会計基準)は、売上高が前年比27・2%増の2474億円、純利益が約30倍の155億円と好調で、23年3月期の業績予想も上方修正した。

 半導体不足が改善したことや、北米の業務用無線システムの販売が増えたことが業績を押し上げた。(杉山歩)

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