持ち帰り弁当箱でプラごみ減らそう 大津で実証実験

武部真明
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 【滋賀】テイクアウトの弁当容器を再利用して、プラスチックごみを減らそう――。市民団体「しがローカルSDGs研究会」は、繰り返し使える容器を使ってプラごみを減らす実証実験に取り組む。大津市内の3店の協力を得て1日から2カ月間実施し、課題を探る。

 容器は、ヒノキを製造加工する際に生じる木粉を再利用したバイオマスプラスチック製。「繰り返す」という意味の「RE」と「箱」を組み合わせ、「リパコ」と名付けた。電子レンジや食器洗浄機も利用できる。同研究会によると、リパコを1回使うことでプラごみ約25グラム、CO2約132グラムを削減できるという。

 参加する店は「つなぐキッチン」(本宮2丁目)、「みかづきカフェ」(同)、「sotoko」(京町4丁目)。客は会員登録をしてリパコを使った弁当を購入し、容器を洗っていずれかの店に返す。店はそれを再利用する。まず3店で計120個で実施し、利用回数や容器の返却率などを調べ、問題があれば仕組みを見直す。

 同研究会が昨秋にインターネットでアンケートしたところ、「使い捨て容器やペットボトルを捨てるとき、罪悪感を感じるか」との質問に「いつも」32・7%、「時々」45・5%と8割近くが「感じる」と回答。「リユース容器を選べるならどうするか」には、「できるだけリユース容器」が78・2%だったという。辻博子事務局長は「琵琶湖もプラごみが多い。滋賀ではどこへ行ってもリユース容器が使われているような社会になれば」と話している。(武部真明)

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