空と雲のアート「正解は一つじゃない」 画家の大宮エリーさん作品展
飛行機のミュージアムで、青空に浮かぶ雲の絵を眺めながら「何に見える?」と語り合ってみよう――。画家の大宮エリーさんの作品100点余を公開した「たびするきもち展」が、東京都大田区の「JAL SKY MUSEUM」で開かれている。
同館ではJALの歴史や航空業務に関する貴重な資料を展示。本物の飛行機を間近で見られる「工場見学」体験を開いている。コロナ禍の2021年7月にリニューアルし、現在は1日限定90人前後(30人/回 1日3回開催)の入館者を受け付けている。
今回の作品展は、同館とJALが掲げる「空育(R)(そらいく)」という理念に共感した大宮さんが、「未来の空を考えるきっかけとなる絵画を」という意図で新作を描き下ろしたことから実現した。「空育(R)」は、「飛行機を通じて、自分の未来を考える」「交流を通じて、日本・世界の未来を考える」「環境・宇宙を通じて、地球の未来を考える」ことを目指している。
1月21日には、大宮さんが展示会場で約20人の子どもたちとワークショップを開催。会場の絵を眺め、作品に描かれた雲の形が何に見えるか、子どもたちと意見を交わした。大宮さんが「カメに見える雲」として描いた絵が、別の人にとっては「メロンパンに見える雲」だったというエピソードなどをまじえ、「正解は一つじゃない。学校で『答えは一つ』と教わるかも知れないけれど、大人になると答えは多ければ多いほどいい」と語った。
その後、子どもたちは空と雲…