日野自、赤字550億円予想 エンジン不正で特損、3年連続純損失
近藤郷平
日野自動車は2日、公表を見送っていた2023年3月期の純損益予想について、550億円の赤字になりそうだと発表した。エンジンの排ガスや燃費の性能を偽っていた問題で特別損失を計上するためで、3年連続の純損失となる。ただ、盛り込むことができていない調整中の費用があり、損失が今後さらに膨らむ可能性がある。
日野自は燃費をよく見せる改ざんなどをしており、車両のリコール(回収・無償修理)費用や、燃費や仕入れ先などへの補償として、23年3月期に計374億円の特別損失を計上する予定。ただ、一部の不正費用について合理的な算定ができていないとしており、純損失の見通しについて「悪化する可能性はある」としている。
10月時点では不正問題関連の損失額を見極めるのが難しいとして、純損益見通しの公表を見送っていた。
23年3月期の本業のもうけ…