火山島・三宅に移住した東大卒漁師、漁業研修で若手育ち独り立ち

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中山由美
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 「さぁ船を上げるぞ」

「まっすぐひいて」。伊豆諸島三宅島の錆(さび)ケ浜港、若手漁師たちの声が響く。漁船を整備するため、力を合わせて陸に引き上げる。

 島は人口減と高齢化が進む。村は「島ぐらし体験」を毎年開催し、移住者を狙う。漁業や農業関係者も若い力を増やそうと取り組んでいる。少しずつだが、若手の漁師が育ちつつある。

 西田圭志(けいし)さん(31)は広島市出身。東京大で水産資源学を専攻していた。実験室でサケのウロコを分析するのも興味深かったが、水質を調べたり、魚を捕ったりする実習も楽しかった。

火山島に生きる

 三宅島に暮らす人たちの「いま」をお伝えします。

 3年の時、全国の漁業協同組…

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