オリの命運握る森友哉、エースの球を体感「打たれたら捕手の責任」
新天地でのキャンプ2日目、オリックス・バファローズの森友哉は山本由伸が捕手を座らせて投げると知り、「ぜひ捕りたい」と志願した。
埼玉西武ライオンズ時代は、「極力打席に立ちたくない」と思っていた球界最高峰の右腕。直球と変化球を計35球、その球質を体感し、「むしろ打たれたときに捕手の責任になる」と苦笑いした。
フリーエージェント(FA)移籍で加わったこの27歳は、リーグ3連覇、2年連続の日本一をめざすチームにとって欠かせないパーツだ。
打線の要だった吉田正尚が大リーグ・レッドソックスへ、若月健矢と出場機会を分け合ってきた捕手伏見寅威がFA権を行使して日本ハムへ移籍した。強打の森は、この二つの穴を一人で埋めることが期待されている。
正捕手として昨季、リーグトップの防御率2・75をマークした西武の投手陣をリードした。捕手出身の中嶋聡監督に「(対戦していて)嫌な攻め方をするなと思っていた」と言わせ、山本は「僕の球で打席に立って、捕手もする人は初めてかも」と歓迎する。
正捕手の座が確約されているわけではない。「できる限り多く、色んなピッチャーの球を捕っていきたい」。出身地・大阪の球団にいち早く溶け込もうと、張り切っている。=宮崎(高橋健人)
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