非常事態延長のミャンマー、総選挙も先送り 国軍発表に市民は無関心

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福山亜希=ヤンゴン 加藤あず佐
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 クーデターから2年となった1日、ミャンマー国軍が非常事態宣言の期間をさらに半年間延長すると発表した。国軍による統治を長期化させる構えだ。8月までに実施すると明言していた総選挙も、先送りが確実となった。

 国軍の発表から一夜明けた2日、最大都市ヤンゴンでは、武装した警官の姿が通りや交差点で多く見られた。前日は市民の多くが「沈黙のストライキ」に参加して自宅にこもり、街は静寂に包まれたが、この日は日常が戻った。

 市民の多くは、国軍の発表に無関心だ。主婦の女性(53)は「国軍の政治に何の期待もない。国営放送は見なかった。ミンアウンフライン最高司令官の顔を見たくないから、クーデター以降、テレビはつけないようにしている」と話した。

 国軍の発表を伝えた1日夜の国営放送は、軍内の会議でのミンアウンフライン氏の発言を、1時間以上にわたって細かく報じた。それによると、同氏は「これまでに1万9444件のテロが起き、5443人が死亡した」と語った。

 国軍に反発する市民の抵抗で治安が悪化したため、選挙を開くことができない――。主張の多くは、非常事態宣言延長の責任を市民に押しつける内容だった。

 憲法は、非常事態宣言の期間…

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