めざせ「万博史上最軽量」 スイスがパビリオンの完成イメージを公表
在日スイス大使館は1日、2025年大阪・関西万博で披露するパビリオン(展示館)の完成イメージを公表した。建物に使う素材の重さや環境負荷を抑え、「万博史上最も軽い」パビリオンを目指す考えだ。
建物は、膜素材で覆った五つの球体を組み合わせた形になる予定。管理棟を除いた重さは400キロ以下で、一般的な建物と比べ、面積あたりの重さは1%ほどという。アルプス山脈の映像を流したり、スイス企業の製品を展示したりする方針だ。料理やお酒が楽しめるバーも設ける。
建設で使った素材はすべて、万博閉幕後には家具の製作などに再利用する。敷地内には草花を植え、来場者には植物の種を配る。世界中で植物を増やして二酸化炭素を吸収し、環境への負担を減らす。
設計の担当者は「空気のように軽いパビリオンで、多くの来場者を引きつけたい」と話している。(箱谷真司)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。