ドライブスルー形式の八百屋がオープン 目玉は3種の日替わりセット
ドライブスルー形式の青果店が今月1日から石川県野々市市で営業を始めた。定額セットや青果、自家製ジュースを車から降りずに買える。全国でも珍しい試みといい、子育て世代にターゲットを絞っている。
国道157号から少し入った同市押野3丁目の住宅街にある「のののんのん」。店名には「野々市」と、買い物の手間を「省く(ノン)」の意味をこめた。サカイダフルーツ(金沢市)が運営する。
目玉は1500円、3千円、5千円の日替わりセット。定番の野菜や果物を中心におすすめの品を選び、それらにあったレシピも付く。3千円のセットには約20種が入る。1個ずつでも買える。カフェも併設し、ジュースやスイーツも楽しめる。
利用者はホームページ(https://nonononnon.com/)で会員登録(無料)し、事前に購入・決済し、車からスマホでQRコードを見せれば店員が商品を運んでくれる。店頭での支払いや注文のほか、全国への宅配もできる。
コロナ禍の2020年春、本社近くで青果をドライブスルーで売ったところ、好評だった。「新しいビジネスモデルに」と、子育て世代の多い野々市市で開店準備を進めてきた。
青果店はスーパーに押され、苦しい状況が続く。サカイダフルーツの小池田一孟常務は「買い物の負担を減らすだけでなく、運営側の負担も少ないメリットがある。いずれは米や肉、卵も買えるようにして、他の地域でも展開したい」と話している。
午前10時~午後7時。水曜と日曜が定休。(樫村伸哉)
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