プーチン大統領「ナチズムがまたも脅威に」 ドイツの戦車供与を批判

有料記事ウクライナ情勢

[PR]

 ロシアのプーチン大統領は2日、第2次世界大戦の激戦地ボルゴグラード(旧スターリングラード)で演説し、「我々はまたもドイツの戦車の脅威にさらされている」と述べ、ウクライナへの軍事支援を拡大する西側諸国を批判した。ロイター通信などが伝えた。

 プーチン氏はこの日、1942~43年にソ連軍が壮絶な戦闘でナチスドイツ軍を撃退したスターリングラード攻防戦の80周年記念式典で演説。ドイツが主力戦車のウクライナへの供与を決めたことを念頭に「残念ながらナチズムが現代的な形で出現し、再び私たちの安全を脅かしている」と述べ、西側勢力をかつてのナチズムに重ねる従来の論法を展開した。

 さらにプーチン氏は「西側の…

この記事は有料記事です。残り182文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(春トクキャンペーン中)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料
  • commentatorHeader
    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2023年2月3日10時29分 投稿
    【視点】

    自らのウクライナ侵略により、ドイツ製の戦車がロシア軍に向けられることになったわけで、自作自演としか言いようがない。 ただ、残念ながら、こうした演出が、ロシア国民の琴線に触れることは否定できない。 プーチン・ロシアは、以前から大祖国戦争(

  • commentatorHeader
    遠藤乾
    (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    2023年2月6日10時37分 投稿
    【視点】

     Self-inflicted (自ら招いた)という英語がぴったりですね。ドイツの戦車と彼の言うナチズムが嫌なら、ロシア軍をウクライナから引けばよい。消えてなくなるでしょう。  ただ、この手のレトリックがロシアの(伝統的な)抵抗心にアピー

ウクライナ情勢 最新ニュース

ウクライナ情勢 最新ニュース

ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]