ルノーの日産株売却先、日産の同意が条件 6日の最終合意に明記へ

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神山純一
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 日産自動車と仏ルノーの資本関係を対等に見直すための協議で、ルノーが日産株を売却する際、日産の承認を条件とする方向で調整していることがわかった。ルノーが持つ43%の日産株のうち、28%分をいったん信託会社に移す方針だが、その後実際に売却する段階で競合他社などに日産株が渡るのを制限する狙い。6日に予定する最終合意に盛り込まれる見込みだ。

 両社は資本関係の見直し交渉を進めており、ルノーから日産への出資比率を現在の43%から15%に引き下げ、互いに対等にする方針を明らかにしている。ルノーは28%分の日産株をフランスの信託会社に入れ、議決権を「中立化」して手放す。

 日産株は2日の終値が458円で、ルノーが日産株の取得を公表した1999年当時と同水準にとどまっている。ルノーは、日産株を信託に預けた後、株価が一定の価格まで上昇した場合、売却を検討する。

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