弁護士かたり「金融庁職員と東大の同級生」 6500万円詐欺被害
名義貸しトラブルを解決すると持ちかけるうその電話を信じ、大阪府内に住む80代女性が現金計約6500万円をだまし取られたと、大阪府警が2日に発表した。詐欺事件として捜査している。
特殊詐欺捜査課によると、昨年11月中旬、不動産会社の社員を名乗る男の声で女性宅に「老人ホームに入居する人が困っている。名義を貸してほしい」と電話があった。女性が了承すると、金融庁職員を名乗る人物から電話で「名義貸しは犯罪。お金を差し押さえる」と言われたという。
女性宅への電話は続き、弁護士をかたって「差し押さえ前にお金を保管する。金融庁の職員とは東大の同級生で私が何とかする」などと説明。女性は12月下旬までに、ATMで繰り返し現金を引き出し、指定された都内の住所に何度も宅配便で送ったという。今月1日、女性が娘と話して詐欺だと気づき、府警に届け出た。
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